就活において6月といえば大手企業などの本格的な採用が始まる時期。
そして学年が変わって就活年になった3年生や行動が早い1・2年生も、就活やインターン情報について積極的に調べたり行動しだす時期。
こんにちは、@codeship_techです。
今回は、就活市場で年々人気が高まっているIT企業(主にWEB系)について、エンジニア職に焦点を当て各企業の選考や採用時期を一覧でご紹介します。
また、今後(もしくは将来)IT企業へ就職を目指す人向けに、就活で手当たり次第ESを乱射することなく、狙った有名企業や優良企業に行くために「いつから」「何をすべきか」など対策についても話していきたいと思います。
- IT系企業の就活っていつから始まるの?
- IT系の有名企業や優良企業を一覧で知りたい!
- 3年生になって、いよいよ就活のことを意識しだしたけど何を準備すればいいの?
- 今後(もしくは将来)IT系に就職するためにはどんなことしたらいいの?
この記事はこんな人へ向けて書きました。
目次
WEB系の有名・優良企業と新卒採用エントリーの締め切り時期一覧
以下に、WEB系の業界内で有名・優良な企業の新卒採用のエントリー時期を簡単にまとめてみましたので参考にしてください(2019年6月時点)。
会社名 | 新採用時期 |
---|---|
楽天 | 通年採用 |
リクルート | 通年採用 |
グリー | 1月〜 |
ドワンゴ | 12月〜 |
コロプラ | 通年採用 |
グノシー | 通年採用 |
DeNA | 10月〜 |
クックパッド | 通年採用 |
メルカリ | 通年採用 |
カカクコム | 12月〜 |
Yahoo!Japan | 通年採用 |
ミクシイ | 通年採用 |
サイバーエージェント | 通年採用 |
LINE | 10月〜 |
Amazon Japan | 10月〜 |
Google Japan | 通年採用 |
freee | 通年採用 |
ぐるなび | 1月〜 |
チームラボ | 通年採用 |
DMM | 1月〜 |
皆さんはIT系の中でもWEB系企業というとどのような企業が頭に浮かぶでしょうか?
身の回りのIT化が進むと同時に、多くの分野で画期的なサービスを生み出す企業もまた増えてきました。
一般に広く認知されるWEB系企業というのはざっくり言ってしまえば、「B to C」のビジネスを展開している企業が多いと言えます。
そのため今回は、皆さんが嫌でも一度は聞いたことがあるであろう企業を中心にピックアップしました。
IT系(主にWEB系)の就活の特徴
1年生でも就活ができる?
表を見ると分かるとおり、WEB系のIT企業というのは「通年採用」を採用方針として採る企業が多い業界です。
通年採用でない企業も他業界の日系企業が3月スタートが多いことに比べると10月から遅くても1月頃には選考をスタートすることが分かると思います。
またこの表にも多い、通年採用の企業の中には直近の卒業年に縛られず「1年生の時から4年後の卒業を見越して就活することができる」企業も存在します。
これは、一度選考に落ちても年度が変われば再度チャレンジすることができるといった仕組みです。
さらに1年生や2年生の時に内定をとって、残りの学生生活は学業やスキルアップ、研究に打ち込むことができます。
そのため早期から内定が出ている状態で学年が上がってからも、志望先の変更に応じて他の会社の選考に応募することができるため、学生からするとこれ以上ない好条件となるのです。
IT系の就職を目指している人は、通常の就活スケジュールとは違うことを覚えておきましょう。
通年採用のメリット
学生側
通年採用がもたらす学生へのメリットは「2つ」あり、1つめは他の企業と就活時期が被りにくいことです。
就職年のみ決められていて、就活選考自体は申し込んだ時点から個別で選考が進むため、あえてずらすこともできます。
また「エントリーの締め切りがない」ため就活が終わってから興味をもったり、ギリギリまで対策やスキルアップをしてから自分の万全のタイミングで選考に応募することができるのは非常に大きなメリットですね。
2つめは、通年採用を導入する選考方法の場合、「学歴フィルターがない」という点です。
もちろんそれ以外の企業でもできるだけポテンシャルの高い学生を採用するために様々な工夫をしていますが、通年採用と違い限られた期間ではどうしても短期間でじっくり選考するというのは限界があります。
実際にこういった企業の過去の採用実績を見ると、「学歴ではなくスキルで採用」されていることが分かると思います。
大学というのはただの通過点、仕事でも同じですが「大切なのは肩書きではなく能力」です。
たとえ満足のいく学歴でなかったとしてもチャンスは平等にある世界なのです。
企業側
企業側の一番のメリットは、先ほども話しましたが従来の新卒一括採用よりもより「スキル重視の採用」ができるようになることです。
スキル重視の採用ができるようになる理由は、1年間のうちで学生の応募タイミングがある程度分散するため、ひとりひとりのスキルレベルやインターンなどの実務経験、考え方やアピールを丁寧に精査することができるようになるからです。
経団連によって定められていた「就活ルール」は本来、就活の時期をまとめて学生の本分である学業がおろそかにならないようにしよう、という着想から定められたものです。
しかし実際には、受動的に訪れる就活シーズンに慌て準備やスキル磨きができていない学生も多いことから経団連に属さず独自で採用を進める企業が増えました。
最近では経団連の新卒一括採用ルールの廃止がされましたがこの記事では触れません。
ただ、新卒一括採用と通年採用の関わりなどは今後の就活で非常に「使える知識」になるためぜひこちらの記事も読んでみてください。
就活に向けてすべきこと
IT系大手群の採用時期や、通年採用のメリットが分かったところで次に就活の準備について、自己分析と企業分析に分けて簡単に話したいと思います。
ここから話す自己分析や企業分析などの就活準備は、企業から内定をもらうためだけにするものではありません。
自己分析や企業分析というのは本来、自分の仕事や人生のビジョンであったりやりたいこと・考え方のマッチする企業と仕事を見つけるためにするものです。
仕事において「能力やモチベーションを最大限に発揮」するためには、ミスマッチを減らすだけでなく、より深く自分を知ることが必要になるのです。
自己分析
就活で後悔していることランキングや、もっとやっておけばよかったことランキングなどで毎年必ず上位にランクインするのが、この自己分析です。
就活において合否のカギを握っているのは自己分析といっても過言ではありません。
先にも話しましたが、行きたい企業にアピールするだけでなく、複数の内定獲得後に企業とのミスマッチを減らすためには判断材料の1つとしてより深く自分を知ることが重要になります。
まずは、自分の過去の経験を棚卸しして分析した結果から「長所」や「やりたいこと」を明確にしましょう。
それを元に、「自己PR」と「志望動機」を考えます。
採用時期をお見せした通り、IT企業の就活は比較的早く始まるためできるだけ早く、できることなら今すぐ自己分析をすることをお勧めします。
また通年採用を行なっている企業に関しては、就活に早い遅いの概念はありません。
自分のスキルを磨きつつ、1年に1回や半年に1回のペースで自己分析をしましょう。
こうすることで自分の目標設定や足りない部分などなすべきことも明確にすることができます。
企業分析
「企業選びの軸を持つ」、これが企業分析におけるポイントの1つです。
自分が仕事をする上で譲れないポイントはどこでしょうか?
できれば、ここは給料や福利厚生ではない会社の特色を見るようにしましょう。
給料や福利厚生というのは指標として非常に分かりやすく、企業で本格的に働いた経験がほとんどない学生からすると基準にしやすいため企業自身もアピールポイントとしていることも多いです。
しかし、給料や福利厚生というのはあくまで労働の副産物でしかありません。
ここが非常に重要なポイントです。
よく「働き方改革」や「ワークライフバランス」という言葉を見聞きします。
これは仕事とプライベートがより充実する生き方を目指そうというもので、「早く帰宅できるようにしよう!」などの施策をとる企業も多いのですが、これは全く働き方改革になっていません。
週5日、1日8時間で残業なしの最低でも合計週40時間、プラスで通勤があり最低50時間ほど仕事をするのに少し就業時間を減らしたところで幸せになるはずがありません。
それであれば、やりたいこと・モチベーションや能力ともに自分にあった仕事で成果が出て「仕事がたのしい!」という状態の方がよっぽど幸せなはずです。
極端な話、「また今日から1週間仕事か、早く週末の休日来ないかな…」で1週間が始まる仕事と「今週もがんばるぞ!仕事でどんどん成果を出すのが楽しみだ!」で1週間が始まる仕事のどちらがいいか?という話です。
だからこそ、企業分析では事業や業界を詳しく分析することはもちろん、企業選びのポイントとして社内の雰囲気や風通しの良さ、挑戦できる環境などの給料や福利厚生などの副産物以外の自分のこだわりを持つことが重要だと覚えておきましょう。
【絶対におさえたい】就活を有利に進める条件
さて、ここまでIT系の就活(特にWEB系)と就活に必要な自己分析と企業分析の方法などに触れてきました。
IT系を目指すにあたって就活の準備は早く始めるほどいいということが分かっていただけたのではないでしょうか?
次にIT系で就活を有利に進めるために必要なことは何かを解説します。
まずはじめに端的に答えを言いますが、IT系への就活で絶対に用意しておきたいものは「プログラミングスキル」です。
エンジニア志望はもちろん必須ですが、エンジニア以外の職種でもIT系のWEB系を目指したい・就職したいという人はこれ以上に選考に有利になる材料はありません。
WEB系の会社は自社開発のサービスを扱う会社が多いのがその理由です。
自社開発とは、例えばYahoo!Japanという会社がYahoo!オークションを開発して運用していたり、サイバーエージェントがAbemaTVというサービスを開発して運用していたりすることです。
最初に表でご紹介した企業などがそうですね。
要は自社の収益を自社で開発し運用しているサービスでまかなっている会社ということです。
これらの会社は、常にマーケットを分析・開拓し新たなサービス作りを考え、技術で形にしていく先進的な事業形態のため、技術への理解は企業そのものや事業への理解に直結するためプログラミングへの理解やスキルも非常に重要視されています。
従業員の多くが技術者である点も、日常的に業務のなかで技術者と触れ合う機会が多いだけでなく、自らも技術を用いたより良い仕事作り・課題解決が求められます。
就活に向けて「資格をたくさんとろう!」「どんな資格をとったらいいんだろう?」となりがちですが、言ってしまえばスキルレベルが足りていて取れるのであればとる程度で構いません。
資格は能力を証明するものではないからです。
プログラミングスキルを証明するためにするべきことは、自分でアプリを作ったりサービスを作ったり、はたまたWEBサイトやメディア、ゲームを作ったりと、とにかく自分が学んだことを生かして成果物を作ることです。
自分の実力や発想力、考え方などすべてをアピールするのにこれよりも効果的なものは基本的にありません。
エンジニア志望の人もエンジニア以外を志望の人も、ぜひ頑張って自分のオリジナルの成果物を作ることを目標にしてみてください。
まとめ
IT系(特にWEB系)の就活について、採用時期、就活準備、就活を有利に進めるために必要なことをご紹介してきました。
通常の企業の就活とはスケジュールや重視されることが異なります。
そのため自分のペースで学習やスキルアップも、そして就活も進められること、そして「どんな学歴でもスキル重視」で新興ベンチャーから超大手有名優良企業までハイクラスのキャリアを掴むことができる素晴らしい業界ですね。
皆さんもぜひチャレンジしてみてください。
就活に向けた行動は1年生から(早ければ早いほどいい)
今が1年生であれ、2年生3年生、はたまた4年生であっても早すぎるということもなければ、遅いということも決してありません。
大切なのは、「今この瞬間から残された時間でどれだけ上を目指して実力を伸ばすことができるか」です。
到達したレベルも重要ですが、「いつ初めてどれくらいの時間でどれだけ伸びたのか」という指標も努力やポテンシャルを評価する上でとても重要な指標だということを覚えておきましょう。
CodeShipの無料相談会では、学年を問わず将来のキャリアビジョンや目標設定から、逆算した際の現状のやるべきことや方向性についてなど幅広く、そして細かくプロキャリアカウンセラーに相談することができます。
まだ「ぼんやりしていて何も固まっていない」という方でも、「真剣に考えている・悩んでいる」という方でも、一度キャリアカウンセラーと一緒に考えてみませんか?