- 有名・人気なIT企業(特にWEB系)の就活の進め方が知りたい
- 就活で出題されている技術試験について知りたい
- 就活で人気のあるIT企業が知りたい
この記事はIT企業への就活を考えてるこんな人に向けて書きました。
今回は、一般企業でいう一次面接の代わりなどでよく行われる技術試験の内容などをご紹介していきます。
ぜひ今後の就活や勉強の参考にしてみてください!
目次
IT企業の採用活動の変化
ここ近年では大学での専攻分野(文系・理系)を問わず、プログラミングを勉強してIT企業に技術職として就職する人が増えています。
日系・外資問わず様々な企業の労働環境の良さ(働き方の自由度やオフィス環境の空間作り)、待遇の良さ(年功序列型の評価ではないなども含む)もさることながら、時代的にITクリエイティブな仕事に魅力を感じる人が増えているからです。
エンジニアやデザイナー、またデータサイエンティストなどは需要も増加しているため企業の採用枠にも変化が見られます。
こういった日本のIT産業を牽引するトップ企業では能力がある人材に対しての採用間口は極めて広いという特徴があります。
例えば就活ルールに囚われない通年採用や、エントリーする人の学歴不問など様々な取り組みは知っているものもあるかもしれません。
そして「プログラミングを扱う技術職には、実際にプログラミングを使ったスキルチェックを」ということで、技術職の採用には技術試験を設けている会社が多くなっています。
人気IT企業の技術試験
では、実際にプログラミングの技術試験を実施している企業ではどのような試験を行なっているのでしょうか?
過去に実施した公開データや、企業の採用情報からまとめてみましたのでご覧ください。
(この情報は、今後の就職活動において試験内容や対策、内定を保証するものではありません)
コロプラ
「ゲームプログラマー向け」
・解答時間は75分
・合計35問から必須問題14問と、その他選択問題から解答
→必須問題はプログラムの基礎知識
「サーバサイド&インフラエンジニア向け」
・解答時間は60分
・合計60問の選択式
壁とボールの衝突後のボールの速度ベクトルとして正しいものを選べ。
但し、衝突前の速度をV、反発係数をe、壁のボール側の正規化された法線ベクトルをNとする。
「選択肢」
ア,−V
イ,−(1+e)(V・N)N + V
ウ,−eV
エ,e(V・N)N+V
引用:コロプラ、技術テストの作成基準 & 過去問を大公開! 2019年度入社エンジニア向け(https://be-ars.colopl.co.jp/company/test2019.html)
楽天
・1問の言語選択式(主にWEB系の言語)。
・データ構造とアルゴリズムに関する問題
非公開
リクルートコミュニケーションズ
・解答時間1時間半
・開発言語
→Perl, Ruby, Python, Java, Scala, Node.jsのいずれか
・開発環境
→最終的にLinux上で動作すれば、環境は自由
・採点基準
− 回答の正解率
− わかりやすいコードか
− コードのセンス
− 処理速度
「相手の思考を推理する」過程をプログラムで表現してください。
A,B,Cの3人が1~5の5枚のカードを使ってインディアンポーカーをします。
3人は、ランダムに1枚のカードを引いて額にかざします。相手のカードは見えますが、自分のカードは見えません。
・・・
中略
・・・
以上を踏まえて、
引数で「A=1 B=4 C=5」で実行すると「A =>MIN」を出力
引数で「A=1 B=2 C=4」で実行すると「A =>?, B =>MID」
を出力するようなコマンドラインのプログラムを作成してください。
なお、人数やカードの枚数がパラメーター化されていて、さまざまなケースがシミュレーションできるコードが望ましいです。
引用:エントリー・コーディング試験について(https://www.rco.recruit.co.jp/career/engineer/entry/)
LINE
・所要時間は約2時間半
「1.選択式の情報系テスト(30分)」
コンピューターサイエンスに関する基礎的な知識
「2.領域別記述テスト(30~60分)」
記述形式のテストでインフラやセキュリティの技術領域における専門的な知識
「3.プログラミングテスト(約60分)」
数学的な問題
使える言語:C#、Java、 JavaScript、Ruby、Python
「4.アンケート(15~30分)」
「逆ポーランド記法」
逆ポーランド記法で記載された数式を計算しろ
「8クイーン」
上下左右斜めに移動できるクイーンをぶつからないように配置せよ
「単純換字暗号」
暗号化された文字列を複合化せよ
引用:LINEの新卒採用試験 ズバリ問題解説(https://www.slideshare.net/linecorp/line-80520817)
サイバーエージェント
・所要時間は約2時間
・主にWEB系の言語を使用
・サーバ上にAPIを実装する等の実践的な問題の傾向
非公開
引用:新卒採用エンジニアコース(https://www.cyberagent.co.jp/careers/students/tech/)
クックパッド
・所要時間は3時間
・問題はプログラミング+論述問題
・採点基準
− それぞれの言語について文化的なコードが書けているか
− 変数名やコードの最適化などの設計部分
− 実装の拡張性
非公開
引用:cookpad Careers 新卒採用(https://info.cookpad.com/careers/new-graduates/)
チームラボ
・制限時間は3時間
・プログラミングコンテスト形式
・使用言語は不問(HTTPリクエストが送信できる言語推奨)
課題用のWEB APIを効果的に扱うプログラムを実装し、制限時間内に可能な限りスコアを伸ばしましょう。
最終スコアを成績として採点します。
引用:オンラインプログラミング採用(https://runner.team-lab.com)
その他にもYahoo!やメルカリなど多くの大手有名企業が実技試験(プログラミングテスト)を1次面接の代わりにするなどして実施しています。
その他、IT企業ならではの採用
また、企業によってはプログラミングテストだけでなく様々な方法で技術を評価する選考ルートを用意していることもあります。
例えば、GitHubリポジトリの提出やオリジナルポートフォリオの提出による選考などは、ソースコードレビューやデプロイされた成果物の技術チェックを受けることで選考の一部をパスすることができます。
その他にもコーディング面接(面接時にホワイトボードなどにコーディングする)を行なっていたり、技術を積極的に評価する姿勢は多くのIT企業で見受けられます。
面接が不安でもほとんどの場合自分の技術をアピールできる場があると考えていいでしょう。
まとめ
- 数学的なアルゴリズムをコーディングで解く問題
- APIなどを用いた機能の実装など実践的な問題
まとめると、傾向として主にこの二つの問題が多いことが分かりました。
また、これらの選考方法は最終面接までスキップできるものもありますが、1次選考をスキップする意味合いのものが多いです。
そのため、別途GitHubリポジトリの提出やオリジナルポートフォリオの提出があると考えておきましょう。
GitHubリポジトリやオリジナルのポートフォリオは、日頃から学習内容のアウトプットや学んできた知識を活かして成果物を開発したりすることで蓄積していきます。
アウトプットするまでが勉強と捉え、常にアウトプットを考えるようにしていきましょう。